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スーパーマンの実写版作品(映画・海外ドラマ・アニメ)は全部合わせると約30作品以上……!
スーパーマン映画は全部で11作品もあり、ドラマ、アニメも合わせると30作品を超える。今回はスーパーマンの実写版シリーズ全作品を最新作まで「時系列を押さえながら」まとめていこうと思う。
とくに最近、若い人に人気なのは以下の3つのシリーズ。
これからスーパーマン映画を見る人は参考にして欲しい。また旧作のスーパーマン映画を楽しんだ人にも、最新のスーパーマン作品を知って頂けたらと思う。
ちなみに、『ジャスティス・リーグ』シリーズ全作品の時系列が知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみてほしい。
関連記事:DCコミックス映画はこの順番で見よ!ジャスティスリーグ最新時系列(DCエクステンデッド・ユニバースの公開予定作品)
スーパーマン旧映画シリーズ8作品の「時系列」をおさらい
過去に公開されたスーパーマン映画「旧シリーズ」の時系列は次のとおり。
- 連続活劇『Superman』(1948年)
- 連続活劇『Atom Man vs. Superman』(1950年)
- 『スーパーマンと地底人間』(1951年)
- 『スーパーマン』(1978年)
- 『スーパーマンII/冒険篇』(1980年)
- 『スーパーマンIII/電子の要塞』』(1983年)
- 『スーパーマンIV/最強の敵』(1987年)
- 『スーパーガール』(1984年)【スピンオフ映画】
この7作品を3つのシリーズに分類して、スーパーマン映画の細かい時系列を1つずつ順番に説明していく。
最新のスーパーマン映画を先に知りたい人は『スーパーマン リターンズ』の解説からどうぞ。
1代目・初代スーパーマン映画2作品(カーク・アレン主演)
1948年の映画『Superman』と1950年の映画『Atom Man vs. Superman』が本当の初期に作られたスーパーマン映画。どちらも250分前後で完結する。
ただし「連続活劇」という10分〜20分くらいの短いストーリーが15本集まって完結するという形式で撮影されている。今でいう「NHK朝の連続テレビ小説」をイメージすると分かりやすいかもしれない。
主演を務めたカーク・アレンは初代スーパーマンとして有名。さらに1948年の『Superman』は、初めて大スクリーンにスーパーマンが登場した記念すべき映画だ。
2代目スーパーマン映画『スーパーマンと地底人間』(ジョージ・リーヴス主演)
1951年の『スーパーマンと地底人間』は、スーパマンの初の長編映画。上映時間は58分。2011年にはBlu-rayディスク版での販売もされた。
主演を務めたジョージ・リーヴスは2代目スーパーマン。彼は1952年からドラマシリーズの『スーパーマン』でも活躍している。まだ白黒映画の時代だ。『スーパーマンと地底人間』は原作であるDCコミックスのカラーを上手く取り入れ、初期のスーパマンの冒険を「争いや暴力」をテーマにして大人向けに描いている。
3代目スーパーマン映画4作品(クリストファー・リーヴ主演)
スーパーマンといえば、3代目スーパーマン「クリストファー・リーヴ」が有名。彼以降、スーパーマン映画の主演は皆どこか彼に似た俳優が選ばれているように思う。クリストファー・リーヴ主演のスーパーマン映画はこの4つ。
- 『スーパーマン』(1978年)
- 『スーパーマンII/冒険篇』(1980年)
- 『スーパーマンIII/電子の要塞』』(1983年)
- 『スーパーマンIV/最強の敵』(1987年)
その後、クリストファー・リーヴ主演のスーパーマン映画は5作目の案もあったが、3作目と4作目の売上不振によって計画倒れで終わってしまう。そして長い沈黙のあと、スーパーマンシリーズは新時代へと向かい始めていくのだ。
『スーパーガール』(1984年の「スピンオフ映画」)
時系列的には前後するが、3代目スーパーマンのクリストファー・リーヴ主演『スーパーマン』シリーズにはスピンオフ映画が存在する。1984年の『スーパーガール』である。
スーパーガールはDCコミックスに登場するヒーローで、スーパーマンの従兄弟(いとこ)。計画では三部作映画になる予定だったが、1作目で終了してしまっている。
ちなみに本編の映画『スーパーマン』のストーリーには直接的な繋がりはないし、クリストファー・リーヴも一切出てこない。
4代目スーパーマン映画『スーパーマン リターンズ』(ブランドン・ラウス主演)
映画『スーパーマン リターンズ』は2006年公開。スーパーマン役を務めるのはブランドン・ラウスで、スーパーマン映画における4代目のスーパーマンにあたる。3代目スーパーマンのクリストファー・リーヴに似ているということもあり、 ブライアン・シンガー監督が無名だったブランドン・ラウスをスーパーマン役に起用したのだ。
作中の時系列でいうと、『スーパーマン』(1978年)と『スーパーマンII/冒険篇』(1980年)の続編ということになる。
- 『スーパーマン』(1978年)
- 『スーパーマンII/冒険篇』(1980年)
- 『スーパーマン リターンズ』(2006年)
時系列順に見たい人は、この順番で見ると良い。ただ役者も監督も変わっているので、前作を必ずしも見ておく必要はないと思う。ちなみに『スーパーマンリターンズ』は、『スーパーマンIII』(1983年)及び『スーパーマンIV』(1987年)との繋がりはない。
ブライアン・シンガー監督が好きな人には、これ以外の監督映画である『X-MEN』シリーズもおすすめしたい。マーベル映画はスーパーマン同様にアメコミ映画の最高峰であるため、必ず楽しめるはずだ。
関連記事:X-MEN映画を観る順番。全10作品を時系列と公開順でまとめ!
『スーパーマン リターンズ』は十分な大ヒットを記録した。しかし配給会社ワーナー・ブラザーズが満足しなかったため、スーパーマン映画のリブート(撮り直し)が決定。ここから新シリーズ『DCエクステンディド・ユニバース』へと突入していくのだ。
5代目スーパーマン映画『DCエクステンディド・ユニバース』4作品(ヘンリー・カヴィル主演)
『マン・オブ・スティール』(2013年)
『マン・オブ・スティール』は2013年公開。これは『DCエクステンディド・ユニバース』というDCコミックスのヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」を描く一大映画の記念すべき第1作目である。
映画シリーズの「5代目スーパーマン」に選ばれたのは、イギリス人俳優のヘンリー・カヴィル。スーパーマンをアメリカ人以外の俳優が演じるのはスーパーマン映画史上、いや実写版スーパーマン史上初めてのこと。このヘンリーも3代目スーパーマンにどこか似ていると個人的には思う。
『マン・オブ・スティール』は「U-NEXT」で2017年8月9日まで視聴可能。今すぐ見たいなら要チェック!
そしてスーパーマン映画のヒロインである「ロイス・レイン役」のエイミー・アダムスも美人で美しい。そしてスーパーマンとゾッド将軍の戦闘シーンで、ブルース・ウェイン(バットマン)の会社のロゴ「W」(ウェイン産業の頭文字)入りの人工衛星が登場するのだ。
だがここから先は、「DCコミックス映画はこの順番で見よ!DCエクステンデッド・ユニバースの公開予定作品12」という記事がより参考になると思う。なぜならスーパーマン以外のDCコミックス映画も、時系列に関わってくるから。スーパーマン映画をしっかりと順番通りに見たい人におすすめだ。
『スーパーマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)
『スーパーマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は2016年公開。前作『マン・オブ・スティール』の続編で『DCエクステンディド・ユニバース』の第2作目にあたる。
映画のストーリーは主にスーパーマンとバットマンの対立が中心。2017年公開『ワンダーウーマン』の主人公やその他のDCヒーローも登場する。前作『マン・オブ・スティール』にバットマンの登場を匂わせる演出もある。
なんと『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』も「U-NEXT」で2017年8月9日まで視聴できる。
そしてここから先の時系列は、次のとおり。
- 『マン・オブ・スティール』(前作)
- 『スーパーマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
- 『スーサイド・スクワッド』(2016年)
- 『ワンダーウーマン』(2017年)
- 『ジャスティス・リーグ』(2017年)
『スーパーマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』はいわゆる「クロスオーバー作品」だ(他の映画のキャラクターが登場する作品)。昔からのファンでなくても、ぜひ実写化された「夢の共演」を体験してみて欲しい。
『ジャスティス・リーグ1』『ジャスティス・リーグ2』(2017年・2019年)
『ジャスティス・リーグ1』は2017年公開、『ジャスティス・リーグ2』は2019年公開。それぞれ『DCエクステンディド・ユニバース』の第5作目と第9作目にあたる。
この映画ではスーパーマンだけじゃなく、DCコミックスの人気ヒーロー達が一気に集まって激闘を繰り広げることになる。『ジャスティス・リーグ1』には「スーパーマン」「バットマン」「ワンダーウーマン」「フラッシュ」「アクアマン」「サイボーグ」の6人が出る。『ジャスティス・リーグ2』ではさらに「アクアマン」「シャザム」「サイボーグ」「グリーンランタン」も登場すると予想されるのだ。
関連記事:DCコミックス映画はこの順番で見ろ!DCエクステンデッド・ユニバースの公開予定作品12
『ジャスティス・リーグ』は、マーベル映画でいうところの『アベンジャーズ』に該当する。スーパーマン映画などのアメコミ作品が好きな人は『マーベル映画』や『マーベル・シネマティック・ユニバース』も合わせて見ておきたい。
関連記事:マーベル映画はこの順番で見よ!アベンジャーズファン必見だぞ
スーパーマンのドラマ作品シリーズ4作品
スーパーマンは映画だけではない。ドラマシリーズが4作品もあるのだ。
- ドラマシリーズ『スーパーマン』(1952年)
- ドラマシリーズ『新スーパーマン』(1993年)
- ドラマシリーズ『ヤング・スーパーマン』(2001年)
- ドラマシリーズ『スーパーガール』(2015年)
時系列で並べると上の通り。
1952年のドラマ『スーパーマン』は、映画『スーパーマンと地底人』と同じくジョージ・リーヴスがスーパーマン役を演じている。1993年のドラマ『新スーパーマン』では、スーパーマンはあくまでも「変装」という新しい概念がつけ加えられている。
2001年の『ヤング・スーパーマン』と2015年の『スーパーガール』はとくに人気の高い作品なので、1つずつ詳しく見ていくとしよう。
『ヤング・スーパーマン』(2001年〜2010年)
『ヤング・スーパーマン』は2001年から開始したスーパーマンのTVドラマ。高校生のクラーク・ケントがスーパーマンになるまでの成長ストーリーである。高校時代や大学時代のスーパーマンが見れるのは『ヤング・スーパーマン』だけだ。
あまりの人気で『ヤング・スーパーマン』はシーズン10まで作られている。
- ヤング・スーパーマン・シーズン1【2001年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン2【2002年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン3【2003年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン4【2004年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン5【2005年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン6【2006年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン7【2007年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン8【2008年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン9【2009年】
- ヤング・スーパーマン・シーズン10【2010年】
時系列で並べると上の通り。
このうちシーズン6は「U-NEXT」で2017年4月30日まで見放題。また、「dTV」でも配信中。無料のお試し期間をうまく使って、ぜひ一度『ヤング・スーパーマン』のストーリーを体験してみてほしい。
そしてあらすじを簡単に説明すると、地球に墜落した隕石と宇宙船の中に居た「裸の男の子」がクラークと名付けられて「人間」として育っていくストーリーである。まるで『ドラゴンボール』の孫悟空だ。
クラークは怪力や超スピード、鋼鉄の肉体といったスーパーパワーを持つ高校生に成長するが、人前で能力を見せることは禁じられている。こっそりと事件の解決に挑む姿はまるで高校時代の孫悟飯。ドラマの中のクラークは物語が進むにつれて、どんどん新しい能力を覚醒させていくので、かなりワクワクできる作品だと思う。
『スーパーガール』(2015年〜)
『スーパーガール』は2012年から開始したスーパーマンのスピンオフドラマ。上述のように1984年には実写映画版『スーパーガール』も公開されているが、スーパーガールとは「スーパーマンの従兄弟(いとこ)」である。
- スーパーガール・シーズン1【2015年】
- スーパーガール・シーズン2【2016年】
時系列で並べると上の通り。
このうちシーズン1は「Hulu」で見放題。期間限定なので、無料のお試し期間をうまく使って、ぜひ一度『スーパーガール』のストーリーを体験してみてほしい。
ドラマ版のスーパーガールを演じるのはメリッサ・ブノワ。めちゃくちゃ美人なアメリカ人女優だ。彼女が演じるスーパーガールを見るだけで癒されるという人も実は多いらしい。衣装があえて「古典的」なコスチュームとなっているのも面白いと思う。
個人的にはスーパーガールが『DCエクステンデッド・ユニバース』で映画化され、「スーパーマンとの共演」を実現させてほしいと思っている。女性ヒーロー同士ということで、ワンダーウーマンとの絡みも面白いと思う。
スーパーマンのアニメ12作品
テレビで放送されたスーパーマンのアニメには『スーパーマン』(1996年)がある。4年間でシーズン4(シリーズ累計54話)まで作られた人気作品である。
そして2000年以降も数多くのスーパーマン・アニメが、DCコミックスの原作ストーリーに沿う形で制作されている。各作品は順番に見ていくとより楽しめるので、シリーズごとに1つずつ分類しておく。
関連記事:DCコミックスのアニメ31作品を7つのシリーズに分けて説明する
スーパーマンのアニメではまだ映画で描かれていない原作のストーリーが、すでに制作されている。この中のいくつかは「いずれ実写映画化される」可能性を秘めているので、スーパーマンの映画が好きなら「予習」に最適だと思う。
『DCアニメイテッド・ユニバース』5作品
『DCアニメイテッド・ユニバース』はアニメ版の『DCエクステンデッド・ユニバース』だと考えれば分かりやすい。スーパーマンが登場するアニメ作品を時系列で並べておく。
- ジャスティス・リーグ:フラッシュポイントパラドックス【2013年】
- ジャスティス・リーグ:戦争【2014年】
- ジャスティス・リーグ:アトランティスの玉座【2015年】
- ジャスティス・リーグ vs ティーン・タイタンズ【2016年】
- ジャスティス・リーグ/ダーク【2017年】
スーパーマンが「単独主演」するアニメではないので、スーパーマンのファンには物足りないかもしれない。しかし、ジャスティス・リーグのファンでもあるなら、かなり楽しめるはずだ。
『オリジナル独立DCアニメ作品』5作品
スーパーマンが好きな人にとっては、こちらの『DCアニメ作品のオリジナルシリーズ』がよりおすすめだ。ジャスティス・リーグ以外に、スーパーマンがメインで活躍するアニメが4つもある。
- スーパーマン:終末【2007年】
- ジャスティス・リーグ:ニューフロンティア【2008年】
- オールスタースーパーマン【2011年】
- エリート対スーパーマン【2012年】
- スーパーマン:アンバインド【2013年】
個人的には、2011年の『オールスタースーパーマン』は超名作。
不治の病をわずらったスーパーマンが死にゆく日を思いながら家族や友人、愛する女性、そして敵とも真剣に向き合うというストーリー。アクション全開のスーパーマンではないですが、他の作品では見れないドラマ性が楽しめます。
『スーパーマン/バットマン』2作品
実は映画『スーパーマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のずっと前に、スーパーマンとバットマンはアニメの中で共演を実現させていた。それが『スーパーマン/バットマン』シリーズだ。
- スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミーズ【2009年】
- スーパーマン/バットマン:アポカリプス【2010年】
時系列で並べると上の通り。
『スーパーマン/バットマン』は終盤の盛り上がりが光るアニメ作品である。1作目は探偵物で2作目はSF作品。スーパーマンに強いアクション性を求める人は、2作目の方が好みだと思う。