研究所ガイド

カテゴリー

バットマン映画はこの順番で見よう:最新作までの時系列を徹底解説【ダークナイト・トリロジー、ジャスティス・リーグ、GOTHAM/ゴッサム】

バットマン映画ダークナイトの登場人物ジョーカーと画像

バットマンシリーズは「映画」「ドラマ」「アニメ」を全部合わせると約30作品

DCコミックス映画バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の登場人物と画像

バットマン映画は全部で14作品もあり、ドラマ、アニメも合わせると30作品を超える。今回はこのバットマンシリーズの全作品を最新作まで「時系列を押さえながら」まとめていこうと思う。

とくに最近の若い人に人気なのが、以下の3つのシリーズ。

これからバットマン映画を見る人は参考にして欲しい。また過去にバットマン映画を楽しんだ古くからファンの人にも、バットマン映画の最新作を知って頂けたらと思う。

ちなみに、『ジャスティス・リーグ』シリーズ全作品の時系列が知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみてほしい。

関連記事:DCコミックス映画はこの順番で見よ!ジャスティスリーグ最新時系列(DCエクステンデッド・ユニバースの公開予定作品)

バットマン旧映画シリーズ7作品の「時系列」をおさらい

2005年までに出ているバットマンの映画は全部で7つ。それら7作品を時系列で並べると次のとおり。

  1. ザ・バットマン(1943年)
  2. バットマンとロビン(1949年)
  3. バットマン オリジナル・ムービー(1966年)
  4. バットマン(1989年)
  5. バットマン リターンズ(1992年)
  6. バットマン フォーエヴァー(1995年)
  7. バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997年)

1943年と1949年の2つのバットマン映画は、正確には「連続活劇」時代の作品で、今でいうテレビドラマのような数話仕立てでストーリーが展開されていた。

バットマンの映画は、3つ目の『バットマン オリジナル・ムービー』で初めて長編映画となる。これはDCコミックスの人気ヒーローが初めて長編映画となった歴史的作品だ。

ここからは、4〜7作目のバットマン映画について少し詳しく見ていく。

ティム・バートン監督の『バットマン』シリーズ

ティム・バートン監督映画バットマンの登場人物の画像

1989年版『バットマン』とその続編の『バットマン リターンズ』はDCコミックス・ファンの間でも人気が高く、興行収入的にも成功をしている。

時系列は次のとおり。

  1. バットマン(1989年)
  2. バットマン リターンズ(1992年)

ティム・バートン監督のバットマン映画は、今見ても十分に面白い。バットマンが好きで、映像の古さが気にならない人はぜひとも見ておいて欲しい。

余談だが、ティム・バートン監督はゴジラの熱狂的ファンである。日本の特撮怪獣映画『ゴジラ』が、のちのバットマン映画に強く影響を与えたのかと想像するだけで、日本人として少し嬉しくなってくる。

ジョエル・シュマッカー監督の『バットマン』シリーズ

ジョエル・シュマッカー監督映画バットマンの登場人物の画像

だが、1995年の映画『バットマン フォーエヴァー』は旧作品を超えるヒットを記録した。ジョエル・シュマッカー監督はバットマンのダークな雰囲気を残しつつも、ファミリー向けの要素を取り入れるという「路線変更」を行ったからだ。

時系列は次のとおり。

  1. バットマン フォーエヴァー(1995年)
  2. バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997年)

しかし、続編の映画『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』でかなりの大コケしてしまう。不名誉な賞であるゴールデンラズベリー賞(最低な映画を決める賞)で9部門でノミネートされたのだ。結果、打ち切りが決定し、バットマン映画は新シリーズへと突入することになる。

クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作映画『ダークナイト トリロジー』の3作品

クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト トリロジー』は個人的に大好きなバットマン映画だ。ダークナイト・トリロジーというだけあって三部作で完結する映画となっている。時系列は次のとおり。

  1. バットマン ビギンズ (Batman Begins) (2005年)
  2. ダークナイト (The Dark Knight) (2008年)
  3. ダークナイト ライジング (The Dark Knight Rises) (2012年)

過去のバットマン映画が好きでも「最近の作品は見れていなかった」という人は多いだろう。そんな人にはぜひ『ダークナイト トリロジー』をおすすめしたい。

3作品とも現実的でリアリテイのある作品に仕上がっている。映像技術も格段にアップし、他のバットマン映画シリーズよりダークで暗く悲しいストーリーが楽しめるはずだ。

ちなみに『バットマン ビギンズ』は、「U-NEXT」という動画サイトで2017年7月27日まで限定配信されている。

続く『ダークナイト』は2017年6月8日まで視聴可能。そして完結編の『ダークナイト ライジング』も2017年7月4日まで視聴できる。

31日間の「無料体験」をうまく使えば「ほぼ無料」で視聴できるので、今すぐ見たい人はぜひ「U-NEXT」をチェックしてみてほしい。

『バットマン ビギンズ』(2005年)

バットマン映画バットマン ビギンズの登場人物と画像

『バットマン ビギンズ』は2005年公開。『ダークナイト トリロジー』第1作目かつリブート作品であるため、過去のバットマン映画を見たいなくても問題なく楽しめる。バットマンの誕生ストーリーを1から見ていきたい人にもおすすめだ。

ちなみにハリウッド映画に「リブート」という発想を普及させたのは、この『バットマン ビギンズ』である。この映画以降、様々な過去作品が撮りなおしされていくことになるのだ。

『ダークナイト』(2008年)

バットマン映画ダークナイトの登場人物ジョーカーと画像

『ダークナイト』は2008年公開。『ダークナイト トリロジー』第2作目として、空前の大ヒットを記録。全世界興行収入10億ドルを突破したバットマン映画だ。

『タイタニック』や『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に継ぐ歴代4位を記録し、『スパイダーマン3』のオープニング興行収入など、数多くの記録を軽々と超えてしまった作品である。

『ダークナイト』に登場するジョーカーという名のヴィランは本当に素晴らしいので、ぜひ見て欲しい。ジョーカー役の俳優ヒース・レジャーはこの映画の公開時には他界してしまっている。その後アカデミー助演男優賞も受賞したジョーカー役のヒースの演技は必見だと思う。

『ダークナイト ライジング』(2012年)

DCコミックス映画バットマン三部作『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング 』の登場人物と画像

『ダークナイト ライジング』は2012年公開。3作目となる今作で『ダークナイト トリロジー』は完結する。新キャストにキャットウーマン(画像左)とベイン(画像右)も追加され、これまで以上に盛り上がる作品となっている。

実は全米公開日の行われたプレミア上映会で、前作『ダークナイト』の悪役であるジョーカーを名乗る男が射撃事件を起こしている。この影響で世界各国で公演イベントがいくつか中止されてしまったにも関わらず、前作を上回るオープニング成績を記録。バットマンシリーズとしてだけでなく、2D映画としては歴代最高の記録を達成した。

個人的にはアンハサウェイが好きなので、ぜひキャットウーマンに注目して欲しい。

ジャスティス・リーグ・シリーズのバットマン映画最新作4作品(『DCエクステンディド・ユニバース』)

2013年からはバットマン映画の舞台が『DCエクステンディド・ユニバース(DCEU)』に移っていく。

DCEUはDCコミックスの人気ヒーローが集結する映画。2020年までに12作品の公開が決定している。つまり、最新のバットマン映画はDCEUで楽しめるのだ!

DCEUではバットマンだけではなくスーパーマンやワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、ジャザム、サイボーグ、グリーンランタン、ジョーカー、デッドショット、ハーレイ・クインなどの「人気ヒーロー&人気ヴィラン」が登場。

今回は『DCエクステンディド・ユニバース』の中でも、バットマンが主に活躍する映画を1つずつ解説。バットマン以外のDC映画を詳しく知りたいなら、下記の記事が参考にしてほしい。

関連記事DCコミックス映画はこの順番で見よ!DCエクステンデッド・ユニバースの公開予定作品12

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)

DCコミックス映画バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の登場人物と画像

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は2016年公開で、『DCエクステンディド・ユニバース』2作目の映画である。映画史上、初めてバットマンとスーパーマンが夢の共演を果たした歴史的映画だ。

実は前作『マン・オブ・スティール』の中でも、バットマンの登場を匂わせる演出があった。スーパーマンとゾッド将軍の戦闘シーンで、ブルース・ウェイン(バットマン)の会社ウェイン産業のロゴ「W」が入った人工衛星が登場するのだ。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は「U-NEXT」で2017年8月9日まで視聴可能。今すぐ見たいなら要チェック!

この映画でバットマンは、第1作目『マン・オブ・スティール』の主人公スーパーマンに敵対する役として活躍する。人間(バットマン)と宇宙人(スーパーマン)の戦いを楽しんでほしい。

『ジャスティス・リーグ1』『ジャスティス・リーグ2』(2017年・2019年)

DCコミックス映画ジャスティス・リーグの登場人物と画像

『ジャスティス・リーグ1』は2017年公開、『ジャスティス・リーグ2』は2019年公開だ。それぞれ『DCエクステンディド・ユニバース』の第5作目と第9作目にあたる。

この映画ではバットマンの他、スーパーマン、ワンダーウーマンなどDCコミックスの人気ヒーロー達が集まって激闘を繰り広げることになる。これはバットマン達がヒーローチームを結成していくクロスオーバー作品である。つまりDCコミックス映画のキャラクター達が、同じ設定のまま別の作品(『ジャスティス・リーグ』)へ登場するのだ。

『ジャスティス・リーグ』は、マーベル映画でいうところの『アベンジャーズ』に該当する。クロスオーバー作品が好きなら、間違いなくマーベル映画も必見だと思う。

関連記事マーベル映画はこの順番で見よ!アベンジャーズファン必見だぞ

公開日未定の最新作バットマン映画『ザ・バットマン』

公開日こそ未定だが、『DCエクステンディド・ユニバース』の中でバットマンの単独主演映画も制作されるという計画がある。仮の原題はThe Batmanなので、日本では今のところ『ザ・バットマン』と呼ばれているのだ。

ただし、『ジャスティス・リーグ』を含むDCエクステンディド・ユニバース映画の売れ行き次第では、『ザ・バットマン』の制作が中止される可能性もなくはないと思う。バットマンの最新作のためにも、今後のDCコミックス映画をぜひとも見に行ってほしい。

バットマンのドラマ作品シリーズ3作品

バットマンは過去にドラマ作品も作られている。時系列は次のとおり。

  1. 怪鳥人間バットマン(1966年)
  2. ゴッサム・シティ・エンジェル(2002年)
  3. GOTHAM/ゴッサム(2014年)

『怪鳥人間バットマン』はコメディ路線のため、昨今のダークなバットマン映画の雰囲気とはかなり異なる。『ゴッサム・シティ・エンジェル』はバットマンが直接登場しないスピンオフ作品である。

というわけで今回は『GOTHAM/ゴッサム』について詳しく見ていく。

バットマン・ドラマの最新作『GOTHAM/ゴッサム』(2014年〜)

DCコミックスの人気ドラマGOTHAM/ゴッサムの登場人物と画像

『GOTHAM/ゴッサム』は2014年に始まった米国のドラマシリーズ。すでにシーズン3まで公開されているが、今後も更新されていくかもしれない。時系列は次のとおり。

  1. GOTHAM/ゴッサム・シーズン1【2014年】
  2. GOTHAM/ゴッサム・シーズン2【2015年】
  3. GOTHAM/ゴッサム・シーズン3【2016年】

『GOTHAM/ゴッサム』の主人公はバットマンではなく、新米刑事時代のジェームズ・ゴードン。彼はいずれゴッサム市警察本部長になり、バットマンを支持する側の人間になる予定のキャラクターである。

少年期の少年期のブルース・ウェインも登場する。『GOTHAM/ゴッサム』は、ブルース・ウェインがバットマンになるまでの過程を楽しめる唯一のバットマン作品になるかもしれない。バットマン映画のファンならぜひ見ておくべきドラマである。

このうちシーズン1は「U-NEXT」で2017年7月21日まで視聴可能。シーズン2は2017年9月1日まで。無料のお試し期間をうまく使って、ぜひ一度『GOTHAM/ゴッサム』のストーリーを体験してみてほしい。

バットマンのアニメ13作品

バットマンはアニメ作品も多い。しかし、バットマンのアニメはバラバラに見ると設定がつながらないのでシリーズごとに分類してみた。

なおバットマンは『ジャスティス・リーグ』が題材のDCアニメにも頻繁に登場する。ただ、それを含めてしまうと一気に作品数が多くなってしまうため、詳しくは下記の記事にまとめてある。よりバットマンのアニメストーリーを楽しみたい人におすすめしたい。

関連記事DCコミックスのアニメ31作品を7つのシリーズに分けて説明する

『DCアニメイテッド・ユニバース』3作品

DCコミックスの人気アニメ作品バットマンBAD BLOODの画像

時系列は次のとおり。

  1. バットマンの息子【2014年】
  2. バットマン vs ロビン【2015年】
  3. バットマン:悪い血【2016年】

最新作『バットマン:悪い血』はかなりの名作なので特におすすめしたい。ただ、『DCアニメイテッド・ユニバース』は各作品のストーリーが繋がっているので、順番に見ていく方がより楽しめると思う。

『DCアニメイテッド・ユニバース』はアニメ版の『DCエクステンデッド・ユニバース』と考えると分かりやすい。『DCアニメイテッド・ユニバース』の時系列はこちら

『オリジナル独立DCアニメ作品』3作品

DCコミックスの人気アニメ作品バットマン:キリング・ジョークの画像

時系列は次のとおり。

  1. バットマン:レッドフードの下で【2010年】
  2. バットマン:キリング・ジョーク【2016年】
  3. バットマンとハーレイ・クイン【2017年】

最新作『バットマン:キリング・ジョーク』は映像、ストーリー共にかなり高いクオリティを誇っている。バットマンアニメ作品の中で、個人的にも特におすすめしたい作品なので、ぜひ見ておいて欲しい。

なんと『バットマン:キリング・ジョーク』は「U-NEXT」で2017年8月9日まで視聴可能。今すぐ見たいなら要チェック!

『バットマン:ゴッサムナイト』2作品

DCコミックスの人気アニメ作品バットマン:ゴッサムナイトの画像

時系列は次のとおり。

  1. バットマン:ゴッサムナイト【2008年】
  2. バットマン:アーカムでの急襲【2014年】

『バットマン:ゴッサムナイト』は必見である。なぜならクリストファー・ノーラン監督のバットマン映画『ダークナイト トリロジー』の中の『バットマン・ビギンズ』と『ダークナイト』の間を結ぶストーリーが描かれているからだ。

バットマン映画のファンなら見ざるを得ない。最新作『バットマン:アーカムでの急襲』もおすすめだ。

『バットマン:ダークナイト・ユニバース』3作品

DCコミックスの人気アニメ作品バットマン:ダークナイト リターンズの画像

時系列は次のとおり。

  1. バットマン:イヤー・ワン【2011年】
  2. DCショーケース:キャットウーマン【2011年】
  3. バットマン:ダークナイト リターンズ【2012年】

この『バットマン:ダークナイト・ユニバース』というアニメシリーズは、「Batman (Dark Knight Universe)」という原作コミックのストーリーを元に作られている。原作ファンなら楽しめると思う。

『スーパーマン/バットマン』2作品

DCコミックスの人気アニメ作品スーパーマン/バットマン:アポカリプスの画像

時系列は次のとおり。

  1. スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミーズ【2009年】
  2. スーパーマン/バットマン:アポカリプス【2010年】

スーパーマンとバットマンの共演が魅力的なバットマンアニメシリーズである。やや作画が安っぽいのが気になるが、バットマンとスーパーマン両方のファンなら見て損はない。

バットマンのテレビゲーム5作品

最後に世界中で人気となっているバットマンのテレビゲーム『バットマン:アーカム』シリーズについてまとめる。時系列は次のとおり。

  1. 【2010年】バットマン:アーカム・アサイラム(PS3・Xbox 360)
  2. 【2011年】バットマン:アーカム・シティ(PS3・Xbox 360)
  3. 【2013年】バットマン:アーカム・ビギンズ(PS3・Xbox 360・Wii U)
  4. 【2015年】バットマン:アーカム・ナイト(PS4)
  5. 【2017年】バットマン:リターン・トゥ・アーカム(PS4)

『バットマン:アーカム』シリーズは、「最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」としてギネス・ワールド・レコーズにも登録されている。続編も次々と作られ、2017年にはPS4で第5作目となる最新作『バットマン:リターン・トゥ・アーカム』も販売される。ぜひチェックしておいて欲しい。

同じカテゴリーの記事はこちら
同じカテゴリーの記事