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映画『バイオハザード』シリーズ6作品の時系列
バイオハザード映画は全部で6作品。最新作に向かって公開年順にストーリーが進んで行くので、時間がある人は以下の順番で見ていくと良い。
- バイオハザード(2002年)
- バイオハザードII アポカリプス(2004年)
- バイオハザードIII(2007年)
- バイオハザードIV アフターライフ(2010年)
- バイオハザードV リトリビューション(2012年)
- バイオハザード: ザ・ファイナル(2016年)
詳しいストーリーの流れを完結にまとめると、次のようになる。
- 第1作目『バイオハザード』でアリスとアンブレラ社の戦いが始まり、
- 第2作目『バイオハザードII アポカリプス』でT-ウイルスが街中に広がり、
- 第3作目『バイオハザードIII』で世界中の生物や自然が9割以上死滅し、
- 第4作目『バイオハザードIV アフターライフ』でかろうじて生き延びていた生存者をアリスが救い、
- 第5作目『バイオハザードV リトリビューション』で捕獲されたアリスがアンブレラ社の実験施設からギリギリ脱出し、
- 第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』でついにアリスとアンブレラ社が最終決戦を迎える。
『アンブレラ社』という悪い企業が「生物兵器T-ウイルス」を開発したせいで人類がほぼ全滅してしまったけど、主人公アリスだけはT-ウイルスに感染しないので、アリスが人類を救うためにアンブレラ社の暴走を止めようとしている。というのがバイオハザード映画の大筋である。
そこだけ把握しておけば、いきなり第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』を見ても結構楽しめるのではないかと思う。
過去のバイオハザード映画を1つずつ順番に見てから『最新作』を見たい人は、以下の記事を参考に観ていってほしい。
関連記事:これからバイオハザード映画を見る人向けに最新作までの時系列を解説する
『バイオハザード』はゾンビ映画兼クリーチャー映画だ
バイオハザードは『ゾンビ映画』だと思ってる人が多いが、純粋にゾンビ映画として観れるのはせいぜい第3作目『バイオハザードIII』くらいまで。第4作目以降はあまりゾンビが出てこなくて、代わりにゲーム版でお馴染みのクリーチャーがメインで出てくる。
要するに全6作品あるバイオハザード映画は『ゾンビ映画』が半分、『クリーチャー映画』が半分だ。純粋なゾンビ映画をもっと観たいと思ったら、下記の記事にまとめてあるゾンビ映画の名作を観ていくのをおすすめする。バイオハザード映画が好きな人は、『ワールド・ウォーZ』『デイ・オブ・ザ・デッド』あたりが気に入ると思う。
関連記事:ゾンビ映画の名作一覧!おすすめのゾンビ作品を最新作まで徹底解説【初心者OK / 随時更新】
最強の女性アリスが無双しまくるアクション映画でもある
はっきり言って、バイオハザード映画に「ゾンビ」(クリーチャー)の恐怖はあまり無い。主人公のアリスが強すぎるからだ。漫画で言えばドラゴンボールの孫悟空くらい圧倒的な存在なので、アリスが登場するだけであまり怖くなくなる。つまり普通のホラー映画とはちょっと違い、ほとんど『アクション映画』なのだ。
ホラー要素が少ない分、最強アリスのバトルシーンは観ていてかなり爽快で楽しい。アクションに特化しているゾンビ映画でここまで有名な作品は他にない。「主人公のかっこいい活躍シーンがたくさん見たい」という人ほどハマる映画に間違いないだろう。
【悲報】アリスが超能力を得て『SF映画』になる
ところがどっこい、バイオハザードの映画はだんだんと『SF映画』になってくる。アリスは第3作目『バイオハザードIII』でなぜか「超能力」を会得し、サイコキネシスやコンピューター・ハッキングを平然とやってのけるようになる。迫りくる炎を操作して敵全体に浴びせたこともあるし、敵は遺伝子操作されたクローン人間ばかりになるのだ。
あまりに強すぎてストーリーに問題が生じたのか、アリスは第4作目と第5作目で超能力を封印されることになる。めちゃくちゃ強い「ごく普通」のアリスに戻ってしまうのだ。
しかし完結作である第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』では、アリスの超能力が再び復活する。なのでSF映画好きも必見である。ボス、レッド・クイーンとの最終決戦を描く映画なので、シリーズ最大級の盛り上がりとド派手なシーンが楽しめるはずだ。
T-ウイルスを開発したアンブレラ社とアリスの熾烈な戦いが描かれている
バイオハザード映画の要点を簡単にまとめると、アリスがいかに「T-ウイルス」というバイオ生物兵器を開発した『アンブレラ社』に立ち向かうかという話になってくる。
ストーリー的にこれ以上の深みはほとんど無いので、シナリオ重視の人にとってこの映画はなかなか辛いはずだ。一方で、大作映画が好きな人にとっては「壮大なシーン」や「気持ちいいカタルシス」が豊富なので、バイオハザードはかなり良い映画だと思う。
アリスは「人類で唯一」T-ウイルスに負けない人間なので、他の人間がどんなに死んでゾンビ化してもアリスはずっと生き残ることができる。いや、そもそもアリスは強いのでゾンビに噛まれることすら基本的にはない。アリスの活躍を楽しむことこそ、バイオハザード映画の何よりの醍醐味なのだ。
映画『バイオハザード』の主な登場人物6人
映画『バイオハザード』シリーズの主な登場人物は次の6人。
- アリス・アバーナシー(画像右)
- ジル・バレンタイン
- クレア・レッドフィールド(画像左)
- クリス・レッドフィールド(画像真ん中)
- エイダ・ウォン
- レオン・S・ケネディ
アリス以外の上記の5人は『ゲーム版』バイオハザードに出てくる主要人物がモデルだ。この6人だけが生き延びて第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』に出演するのだ。
他にもたくさんの人物が出てくるが最終的にはみんな死んでしまう。運良く生き延びた者でも基本的には続編ですぐに死ぬ。
余談だが、第6作目にはモデルのローラも女兵士コバルト役で出てくる。ローラが生き残れるか非常に楽しみである。
バイオハザード映画の主な敵キャラは「ゾンビ」「リッカー」「ゾンビ犬」「マジニ(プラーガ寄生体)」
主な敵キャラは次のとおり。
- ゾンビ(アンデッド)
- ゾンビ犬
- リッカー、巨大リッカー
- マジニ(プラーガ寄生体)
1つずつ順番に解説していく。
ゾンビ(アンデッド)
T-ウイルスに感染した人間が死んで蘇ったのが『ゾンビ(アンデッド)』だ。バイオハザードのゾンビは他のゾンビ映画との違いはなく、「頭を破壊すると死ぬ」「噛まれると感染する」の2点を押さえておけば問題ない。
ゾンビ犬
T-ウイルスに感染した犬は『ゾンビ犬』になる。犬種は警察犬や軍用犬であるドーベルマンで、『ケルベロス』と呼ばれることもある。人間ゾンビはのろまなのに対し、ゾンビ犬は俊敏でパワーも落ちていないのでめちゃくちゃ恐ろしい敵である。現実にゾンビ犬がいたら普通に瞬殺されると思う。
ちなみに第3作目の映画『バイオハザードIII』では、T-ウイルスに感染した「クロウ」という名前の『ゾンビカラス』も登場する。ゾンビカラスは飛行能力に加え、何十、何百もの大群で攻めてきて非常にやっかいな存在である。
リッカーと巨大リッカー
ゾンビ化した人間がさらにT-ウイルスを打たれると、クリーチャー化して『リッカー』になる。名前が「舐めるもの」という意味のリッカーだけあって異様に長い舌を武器に攻撃してくる。リッカーは機動力も凄まじく、壁や天井を4足歩行で移動しまくるのだ。こんなモンスターはアリスじゃないと絶対に勝てない。
なお映画版の第5作目『バイオハザードV リトリビューション』と第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』には、『巨大リッカー』が登場する。巨大リッカーは、普通のリッカーに後述する『プラーガ寄生体』をぶち込んで生まれたクリーチャー。普通のリッカーよりも遥かに巨大で、食虫植物のように割れた口で攻撃してくる恐ろしいやつだ。
マジニ(プラーガ寄生体)
アンブレラ社が扱う生物兵器で『プラーガ寄生体』というのが居る。プラーガ寄生体は宿主をクリーチャーに変えて支配する寄生虫である。プラーガ寄生体に寄生された人間やゾンビは、『マジニ』になる。マジニは普通のゾンビとは違って多少の知性があり、口が食虫植物のような器官に変化しているが、それ以外の外見的な特徴は普通のゾンビとさほど変わりない。銃を使うマジニも出てくる。
さらに第4作目の『バイオハザードIV アフターライフ』と第5作目『バイオハザードV リトリビューション』では『処刑マジニ』というより巨大で強いマジニも登場する。普通に頭部を打ち抜いても死なない恐ろしい敵である。
ちなみに、アンブレラ社が意図的にT-ウイルスを使用して作り出したクリーチャーは皆『B.O.W.』と呼ばれている。これは「Bio Organic Weapon」の略で、映画に登場する様々な生物兵器モンスターはだいたいが「B.O.W.」である。
バイオハザード映画の主なボスキャラ5人(5匹)
一応、過去作に出てきたボスキャラを順番に紹介しておく。
- リッカー(第1作目『バイオハザード』)
- ネメシス(第2作目『バイオハザードII アポカリプス』)
- アイザックス博士(第3作目『バイオハザードIII』)
- アルバート・ウェスカー(第4作目『バイオハザードIV アフターライフ』)
- ジル・バレンタイン(第5作目『バイオハザードV リトリビューション』)
- レッド・クイーン(第6作目『バイオハザード: ザ・ファイナル』)【予想】
第1作目には、アンブレラ社の人工知能「レッド・クイーン」も出ていたが、実質的なボスは「リッカー」だった。
第2作目のボスは『ネメシス』という人間生物兵器。第3作目のボスはクリーチャー『タイラント』と化したアイザックス博士。
第4作目では、中ボスが『処刑マジニ』で、大ボスは『アルバート・ウェスカー』というアンブレラ社の上級幹部。第5作目の中ボスは『巨大リッカー』で、大ボスはレッド・クイーンに洗脳された『ジル・バレンタイン』だった。
第6作目のボスは誰になるのだろう。第4作目のボス『アルバート・ウェスカー』はアリス側になったようだし、残る敵キャラは『レッド・クイーン』くらいしか残っていない。というわけで、最新作の大ボスは『レッド・クイーン』ではないかと予想してみた。
映画バイオハザードの頻出武器はナイフ、ハンドガン、ショットガン
バイオハザード映画で最も頻出する武器は「ナイフ」「ハンドガン」「ショットガン」の3種類(これらは武器の正式名称ではない)。さらにゲーム版のバイオハザードと同じく、他にも多くの武器が出てくる。
例えば、第3作目『バイオハザードIII』では開始18分くらいで「ボウガン」が、第5作目『バイオハザードV リトリビューション』では「携帯式ロケット弾」が登場する。
さらに「ベレッタ 92FS Inox」「手榴弾」「ククリナイフ」「ワイヤーガン」など色んな武器が出てくるので、好きな人にはきっと堪らないはずだ。
『CGアニメ版バイオハザード』も同じくらいかそれ以上に面白い
個人的にバイオハザードは『実写映画版』を見たあとで『フルCGアニメ版』を見ることもお勧めしたい。
『アニメ版バイオハザード』はものすごくクオリティの高い「CG映像」で描かれている。シナリオも良い。映画版よりも現実的な世界観となっているので、ストーリー重視の人はむしろアニメ版の方が楽しめるのではないかと感じた。
映画版のオリジナルキャラクターである「アリス」が登場しない分「レオン・S・ケネディ」の活躍も堪能できる。アニメ版はアリスほどの最強キャラがいないため、よりハラハラドキドキできる作品になっているのだ。