X-MEN映画で辻褄の合わない「矛盾と謎」を9点に分けて解説する

X-MEN映画シリーズ全体の「矛盾」を取り上げました。映画を見ていくとどうしても気になる部分があると思います。なぜあの時プロフェッサーXは歩いていたのか、死んだはずのプロフェッサーXはなぜ生きているのか、セイバートゥースはなぜ野獣化しているのか。この記事を見て、X-MEN映画の謎と矛盾を解消してくださいね。

デッドプールが前作とスピンオフ映画で違いすぎるという矛盾

ウェポンXIとしてのデッドプールとまったく性格の違うデッドプールの画像

2016年には単独スピンオフ映画の主人公になったデッドプール(本名ウェイド・ウィルソン)ですが、実は以前の映画『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』にも同姓同名で登場していました。

映画『デッドプール』の中でも、「傭兵時代」というデッドプールの過去が口頭で説明されていたので、どちらのデッドプールも同一人物として描かれていることは確定しています。

しかし、それぞれのデッドプールは、まったく違うのです。

『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では、サイクロップスのビーム光線は出すわ、アダマンチウムの刃も出すわ、挙げ句の果てにはテレポートまで。これは原作のマーベルコミックの設定を大幅に無視したものです。

一方、『デッドプール』の方では原作に忠実に、能力はヒーリングファクター(自己治癒能力)くらいしかありません。両者は、180度違うといってもいいでしょう。

実際、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』が公開されたあと、原作のファンから「あんなものはデッドプールじゃない!ふざけるな!」とかなりのブーイングとクレームがあったようで、『デッドプール』では、ファンの気持ちを考えて原作に忠実なデッドプールが描きなおされるカタチとなりました。

過去の設定との矛盾が生じてしまったデッドプール。

原作ファンとしては、正しいデッドプールに生まれかわって喜んでいると思いますが、X-MENシリーズとしては大きな矛盾を抱えてしまいましたね。

あの人体実験されたデードプールはどこにいったんだ?という疑問の声は当然です。

もうこれは、『X-MEN: フューチャー&パスト』にて、「歴史の改変」が行われ過去の出来事がなかったことになったので、それに合わせて過去のデッドプールも消えてしまったと考えるのが良いかもしれません。つまり、ウィリアム・ストライカーによる「アダマンチウムの人体実験」は行われなくなった、ということですね。

エマフロストがなぜか続編で若返っている矛盾

エマフロストの年齢の矛盾がわかるシーン

こちら、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』において、ヴィラン(悪役)として登場したエマ・フロストですが、実は前作の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』にもエマフロストは登場していました。

『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では、主人公ウルヴァリンの恋人ケイラの妹として登場していましたが、明らかに20代前後の見た目をしていました。一方で、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』では、エマ・フロストは30代くらいの見た目をしていますね。(上の画像)

エマフロストは明らかに若返っている、という矛盾がここで生じているのです。

X-MENシリーズの時系列を整理してみましょう。

『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』は1962年のストーリーなのに対し、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』にてエマ・フロストが出てくるシーンは1981年頃です。

当然、前者の方が若いはずなのですが、明らかに後者の方が若い。これは弁明しようのない矛盾だと言えるでしょう。

それぞれの作品に出てくるエマ・フロストは、どちらも身体をダイヤモンド化する能力を持っていて名前も同じなので、同一人物であることは確かです。それに、1962年のエマ・フロストは完全に悪役ですが、1981年のエマフロストは善人で純粋な雰囲気が出ています。これは明らかな矛盾ですよね。

ただ、その後の時系列にて、映画『X-MEN: フューチャー&パスト』のなかで「歴史の改変」があり、過去の出来事が全てなかったことになるので、おかしなデッドプールも一緒に消えてしまった、と考えるのがオススメですね。

X-メンに出てくるセイバートゥースが『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』の頃と違いすぎる矛盾

過去編のセイバートゥースとウルヴァリンが戦っているところ

シリーズ1作目の映画『X-メン』では、マグニートーの側近としてセイバートゥースというミュータントが登場しました。どうみても「頭の悪そうな野獣」という感じのキャラクターでしたね。

しかし、その後の映画『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では「今度はウルヴァリンの兄貴」(上の画像の左の人物です)として、セイバートゥースが登場するんです。こちらのセイバートゥースは、そこそこ頭がキレて、賢い印象です。

もうこの時点で、それぞれのセイバートゥースは同一人物には思えません

では別人じゃないのか?と思ったのですが、どうやらどちらのセイバートゥースも「ビクター・クリード」という本名は同じ。これはどう考えても同一人物です。

しかも、『X-メン』に出てくるセイバートゥースは、ウルヴァリンのことはまったく覚えてません。ウルヴァリンも同じくセイバートゥースを兄貴だと思っていません。

詳しくはX-MEN映画の時系列のところでまとめてありますが、1860年代からウルヴァリンとセイバートゥースは共に戦って生きてきました。1981年での戦いでもお互い助け合ってデッドプールに勝利しています。

それが、2003年頃には完全に他人になってます。明らかに矛盾ですね

ウルヴァリンは記憶喪失になって忘れてしまっているだけ、と考えることが出来ますが、セイバートゥースは?彼も野獣化して記憶喪失になってしまったんでしょうか。このセイバートゥースの謎はもう解明することのない完全な矛盾として、これからも語り継がれていくことでしょうね。

何故か生き返っているプロフェッサーXの死の謎と矛盾

プロフェッサーXがフューチャー&パストで生き返っている場面

プロフェッサーXは、映画『X-MEN: ファイナル ディシジョン』の中でフェニックスにやられて衝撃的な死に方をしますね。

しかし、その後の『ウルヴァリン: SAMURAI』のエンドロール後の追加シーンと『X-MEN: フューチャー&パスト』には当たり前のように登場するんです。ここでほとんどの人は、「なんで生きてるの?」「どうやって生き返ったの?」と思うはず。

これは矛盾というより、謎という感じですね。実際、その後の映画の中では「プロフェッサーXの死」について詳しく語られる場面はありません。ただ1つ、ヒントとなるシーンを除いて。

プロフェッサーの死と復活について唯一描かれているのは、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』のエンドロール後の追加シーンです。

ここで、昏睡状態だった一人の男が目覚め、医者のモイラという女性に話しかけます。この時の声は、プロフェッサーXの声。モイラは『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』にも出てきたCIAエージェントで、プロフェッサーXの恋人でもあります。

また、同じく映画『X-MEN: ファイナル ディシジョン』の中で、プロフェッサーXは「他人に意識を移すのは倫理的に良いのか?」という投げかけを学園の生徒らにしています。

つまり、プロフェッサーXは死の直前に、昏睡状態にあったこの男に意識を移して死を免れたのです。そのあと何事もなかったかのようにプロフェッサーXは登場。

口頭での説明がありませんが、これがプロフェッサーXの死の真相です。なぜその男と見た目がそっくりなのか?ということに関しては、「彼がプロフェッサーの双子の兄弟だから」らしいです。かなり無理がある強引な話ですが、そこは気にしない方が良いでしょうね。

プロフェッサーXがジーンを迎えに行く瞬間になぜか歩いている

ジーングレイを勧誘しに向かうエックスメンのメンバー

『X-MEN: ファイナル ディシジョン』では、一番はじめのシーンで、プロフェッサーXとマグニートーがジーン・グレイの家を訪れますね。

このとき、映画の中の年代設定は1980年頃。しかし、映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の中で、1962年にはすでに歩けなくなって車椅子に乗っているプロフェッサーXが登場します。本来なら、1980年のプロフェッサーXは当然歩けていないはずですよね?

プロフェッサーXの脚についての矛盾は、実はこれだけではないのです。

スピンオフ映画の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』では、ラストにプロフェッサーXが出てくるんですが、このときもなぜか歩いて登場します

ウルヴァリンがウェポンXI(デッドプール)との戦いに勝利し、捕らえられたミュータントを解放する年代は1981年頃のはずなので、本来ならプロフェッサーXはこのときすでに車椅子に乗っているはずですよね

その後の続編映画『X-MEN: フューチャー&パスト』では、1973年代の歩けないプロフェッサーXがまた登場します。「プロフェッサーXは1962年に歩けなくなった」というのが公式な設定として続編が作れられているので、1980年代の歩いているプロフェッサーXはなかったことになった、と考えて良さそうですね。プロフェッサーXの脚の謎は、今後も劇中で説明されることのない矛盾の1つと言えるでしょう。

治療薬キュアによって失われたマグニートーの能力が復活?

X-MENフューチャー&パストでなぜか能力が復活しているマグニートー

『X-MEN: ファイナル ディシジョン』のラストで、マグニートーは能力を失ってしまいました。これは人間が、ミュータントの遺伝子から作り上げた治療薬「キュア」によるものでした。

しかし、X-MENの時系列的に続編に当たる『X-MEN: フューチャー&パスト』において、マグニートーは能力を当たり前のように使っていました。(上の画像がその時のシーン)

これはX-MENの映画を見て気になる矛盾の一つです。

実際、マグニートーは能力を失ったのでは?どうやって復活させた?という疑問の声はたくさん上がっているようですね。

この矛盾の答えは、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』の一番最後のシーンであります。

マグニートーがチェスの駒を能力で動かす、というシーンが一瞬だけ流れているのです。この描写から、マグニートーはすでにこのとき能力の一部を回復させていたことが分かります。その後どうやって全快にまで持って行ったかまでは、描かれていませんが、そもそも治療薬キュアの効果が永続的なものではなかった、と考えられることなるでしょうね。

シルバーサムライに折られたウルヴァリンのアダマンチウムの爪が復活している

スピンオフ映画ウルヴァリンの主人公の画像

『ウルヴァリン: SAMURAI』での戦いの中で、ウルヴァリンはシルバーサムライにアダマンチウムの爪を折られてしまいました。

しかし、ウルヴァリンの爪は、映画『X-MEN: フューチャー&パスト』で復活しています。 時系列としては、『ウルヴァリン: SAMURAI』が2013年、『X-MEN: フューチャー&パスト』が2023年なので、10年の間にウルヴァリンの爪が復活したことになりますね。

これに関しては一切の描写や説明がないので、完全に謎のままストーリーは進んでいっていて、矛盾といえば矛盾ですが、ただ説明を端折られていると考えることもできます。

ここは細かい話かもですが、ちょっと気になってしまいますよね。

X-MEN映画シリーズの監督であるブライアン・シンガーは、「マグニートーが能力を使って復活させた」というニュアンスの発言をされています。

マグニートーがどうやってウルヴァリンの爪を復活させたのか分かりません。おそらくは、金属操作を使って、アダマンチウムの爪を伸ばすか、新たにウルヴァリンの体に埋め込む等の処置をしたのでしょうね。

CIAエージェントからの転職?前作では医者として登場していたモイラ・マクタガートの謎

X-MENに出てくるCIAエージェントのモイラが写っている画像

2011年公開の映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』でCIAエージェントとして登場したモイラ・マクダガート。上の画像だと真ん中右の女性です。

しかし、モイラという女性は、2006年の映画『X-MEN: ファイナル ディシジョン』にすでに登場していたのです。「Dr.モイラ」として。

CIAエージェントだったモイラが、なぜ医者としてなぜ登場しているのか。映画の中で詳しい説明は未だにありません。劇中の時系列としては、1962年から2006年の44年の歳月が経っているので、転職をしたと考えることは出来ますがどうなんでしょうね。

2016年夏公開の新作映画『X-MEN: アポカリプス』には、モイラ・マクタガートが登場します。CIAエージェントとして登場するようですが、シリーズの辻褄(つじつま)が合うような物語になっているのか。そのあたりもぜひチェックしておきたいですね。

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