『カストラート』という伝記映画を観ました。ちょっと悲しくて、特殊な愛の物語でした。クラシック音楽やオペラが好きな方におすすめの映画ですね!
バロック時代に活躍したカストラート歌手ファリネッリの苦悩に満ちた人生が観れる。
カストラートとは、高い声を出すために去勢して育った男性歌手のこと。
音楽や女性、手に入れるすべてを共有して生きる兄弟の愛のストーリーです。
フランスの特殊な音声技術を使って、カストラートが出す高音域の歌声を再現。
音楽の母と呼ばれた作曲家ヘンデルと彼を嫌う反ヘンデルの対立など、クラシック音楽好きの感性を刺激してくれる映画なのでおすすめですよ!
映画カストラートのおすすめポイント
カストラート歌手として最も有名なファリネッリの生涯を映画化
カストラートは幼い時に去勢手術をし、男性ホルモンを抑えることで、少年時代の声域を大人になっても維持しています。さらに成長ホルモンは分泌され続けるので、成人男性としての骨格や肺活量も備えている。
これにより、カストラート歌手は今の女声歌手では出せない高くて太い声や、高音域のロングトーンを身につけているんです。
歌手の才能がなくて無駄な去勢に終わってしまう少年たち。そんな中、伝説的なカストラート歌手として後世まで名を知らしめたファリネッリの悲しく壮絶な人生を、見事に映像化されています。ぜひ見てみてください。
3オクターブ半という驚きの高音域を再現している
当時のカストラート歌手が歌う音域は、現代の歌手では出すことができない。そこで、今で言うところの女声ソプラノの音域を、特殊技術によって男性が歌っているかのように加工しているんです。
このあとご紹介する実際のカストラート歌手の歌声を聴いてみてほしいですね。映画の中の歌声が、いかに高いクオリティで再現しているかが分かります。
現代では聴くことのできない神がかった歌声を、ぜひ映画の中でお楽しみください!
あらすじと視聴に関して
予告編動画
男性で3オクターブ半という音域がいかに凄いか、この動画をみると理解できますよね。
18世紀のヨーロッパでは、カストラート歌手のオペラ進出が社会問題にもなっていたらしいです。実際にカストラートの歌声を聴いた貴族の女性たちが、失神してしまうことも多かったらしい・・・w
その辺の映像もきっちりと再現してくれている映画になっています!
映画カストラートの解説
実在したイタリア人歌手ファリネッリの半生を描いた伝記映画。1994年に公開されたイタリア・ベルギー・フランスの合作映画ですね。カストラートとは、高い声を出すために去勢して男性ホルモンを抑えて育った男性歌手のこと。感情がやや不安定になりやすくなるので、それも歌に良い影響がでるらしいんです。そんな特殊な歌手の人生を描いた映画ですね。歌が本当に素晴らしいので、それだけで視聴する価値があります!
『カストラート』はオススメ映画の 350位にランクイン!
当時の時代背景が分からない人には理解しにくい場面もあったので、やや低めにしてあります。個人的に、なかなか面白いと思った映画ですけどね。
映画に集中して、注意ぶかく登場人物のセリフを追っていけば、誰でも楽しめる映画だと思います。クラシック好きの方には、ほんとオススメの映画ですね。
映画の視聴の際の注意点
基本的に淡々とストーリーは進みます。変わり者のファリネッリとその兄の関係性にドキドキしながら、物語を楽しめると思いますね。
あと、この映画の中では何度もベッドシーンが出てきます。ファリネッリの歌声が素晴らしくて、女性にモテモテだから仕方ありませんね(笑) 美しく表現されているので、爽やかな気持ちで見れると思いますが。
その辺も踏まえて、ぜひ観てみてくださいね!
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実際のカストラートの歌声
80年前の蓄音機で聴くカストラートの歌声
これは世界最後のカストラート歌手アレッサンドロ・モレスキの歌声です。滅多に聴けない貴重な音源をお聴きください。
それにしても、こんな歌声が男性から出ているとは信じられないですね。音域だけじゃなく技術も凄いし。映画『カストラート』を観たあとに聴くと、より身に沁みわたる気がしますね。
実はあのベートーベンも、カストラートの才能を見出された少年の1人だったそうです。父親が去勢を反対したことで、結局作曲家の道に進んだそうですが。人生はどこでどうなるか、本当に分からないものですね〜。
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