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VRを初体験するべき時期がやってきた
昨日は「2016年がVR元年になる」と言われている理由や、VRの基礎知識やVR映像、そして今後コンテンツがどう変化していくのか、ということをご紹介しました。
http://d-kamiichi.com/archives/3177
将来的には、「家族や恋人との記念日、子供の成長」を当たり前のように『360度パノラマ動画で保存&共有』という時代がやってきます。
そこで、必要になってくるのが「モバイルVR」という商品ですが、すでに1000円で購入できる「ハコスコ」という商品が普及してます。
つまり、VR(バーチャルリアリティ)を初体験するべき時期がやってきた、ということですね。
今日はハコスコの他、モバイルVRである「Gear VR」や「Google Cardboard」、さらに有線接続のワイヤードVRである「PlayStationVR(プレステVR)」「Oculus Rift(オキュラスリフト)」もご紹介していくので、ぜひ一緒に勉強していきましょう。
2種類のVR機器「無線接続のモバイルVR」と「有線接続のワイヤードVR」
有線か無線かで、VRは次の2タイプに分かれます。
- ワイヤードVRは、有線接続によりパソコンやテレビでの視聴。
- モバイルVRは、ワイヤレスでスマートフォン視聴。
どちらも「VRゴーグル」を覗き込んでVR(仮想現実)を体験するという点は同じ。
ですが、それぞれ販売価格や対応する機器が、全然違います。
有線接続のワイヤードVR
OculusRift(オキュラスリフト)
VRの大本命がこの「Oculus Rift(オキュラスリフト)」。
世界トップクラスのグローバル企業であるFacebook社が、20億ドルで買収しました。
上のようなヘッドマウントディスプレイ(HMD)を頭に装着して、PCで動画を見たりゲームを行ったり出来ます。
他のHMDより広い視野角を持ち、より深い没入感を得られるそうです。ゲーム機「Xbox」ともある程度提携してくれるようです。
OculusRift(オキュラスリフト)は、2016年第一四半期に発売予定。
PlayStationVR(プレイステーションVR)
昨日のPlayStationVR記事でも取り上げましたが、このヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着することでVRゲームが楽しめます。
他のVRゴーグルと違うのは、「PlayStation VR」が家庭用ゲームに特化しているということ。
そして、PlayStationVRは、「PlayStation4(PS4)」で操作ができます。
PS4はVRの製品化を見越して作られていたという話にはものすごく驚きました。ソニーもまだまだやってくれそうだなって思いました!!
PS4を発表したときには、DUALSHOCK 4(PS4のコントローラー)にライトバーが付いていることについて「なんでこれが付いてるの?」と質問されることがありました。
当時はその問いに対して「色を変えてプレーヤーの認識をするため」と答えていたのですが、実は、VRが実現したときにVRヘッドセットと、DUALSHOCK 4とPS Moveのポジションを、PlayStation Camera(PS4に接続するカメラ)で全部一度に認識するという、ネタをあらかじめ仕込んでいたのです。
PlayStation VRは、水面下でPS4の開発と同時並行で行っていたのです。
PlayStationVRは、2016年上半期発売予定です。(延期になりました)
無線接続のモバイルVR
Gear VR(ギアVR)
オキュラスとサムスンが共同で開発したVRゴーグルがこの「Gear VR」。
最新の記事も出ています。
http://gigazine.net/news/20151111-samsung-gear-vr-pre-order/
堀江貴文さんがこの記事に対し、「ハコスコでええやん。」とコメントしていました。
が、Gear VRにもちゃんと長所があります。
「Gear VRの長所」
- 公式アプリの質が高い
- モバイルの中では超高画質(※ 対応しているGalaxyスマホでの使用の場合)
「Gear VRの短所」
- iPhoneなどの他メーカー機種だとVRクオリティが下がる
- Amazonでも予約できるが日本への配送に対応していない
販売価格は99ドル(約1万2000円)。
galaxyユーザーにとっては、コスパが良いらしいですね。
アマゾンでも販売してるので、一度チェックしてみてください。
Google Cardboard(カードボード)
さて、ここまではすごく未来のデバイスという雰囲気でしたよね。
次に紹介するのは、Googleが、オキュラスリフトと同じ仕組みを搭載したVRゴーグル「Google Cardboard」。
な、なんと、ダンボールです。
Googleの社員さんが「20%ルール」(仕事時間の20%は与えられたプロジェクト以外のことをして良いというやつ)を使って考案したそうです。
自由時間でこんなものを作ってしまうGoogleは恐ろしい・・・。
利用するのはすごく簡単。
- Cardboardを手にいれる(買うor自分で作る)
- 無料アプリをダウンロードする
以上です。
このような設計図もGoogle Cardboard公式HPからダウンロードできるんですが、DIYが得意じゃない人は買ったほうが早いし確実です。(自作すればかなり安上がりみたいですが)
公式ページから製作済みカードボードが注文できるようですが、私はAmazonで買いました。
詳しくは後述のハコスコと一緒にご紹介します。
公式アプリはこちら。
1000円で買えるVRゴーグル『ハコスコ』とは?
ダンボールで作った箱でVR体験が出来ると分かったところで、いよいよ『ハコスコ』のご紹介です。
本当に1000円で買えます。
全サイズ対応の折りたたみ式ハコスコです。外出先で使いたい場合には便利なタイプ。
※重要! ハコスコには2種類のモデルがある
「一眼レンズモデル」
一眼レンズモデルは、お手軽にパノラマ映像(360度動画)を楽しめるレギュラータイプです。
二眼レンズモデルとの決定的な違いは、「立体的に見えない」ということ。
よりリアルなVRを楽しみたい場合は二眼レンズモデルがおすすめです。
「二眼レンズモデル」
二眼レンズモデルは、両眼視差によってより立体的に映像を見ることができるタイプです。
ハコスコ公式アプリに対応してませんが、その他のGoogle Cardboardアプリで利用できます。
どちらを選ぶべきか
よりリアルな映像が楽しみたいと思う方は、二眼レンズモデルがオススメです。
「YouTubeの公式アプリがVR対応になった」ので、二眼レンズモデルを購入しておけば今後いろんなVR動画が楽しめるはずです。
ちなみに私が購入したのはこちら↓。
ダンボール製がどうこうというより、バンドが付いてハンドフリーになるタイプの方が楽しそうという単純な理由です。
こちらのレビューもまた書きたいと思います。
追記:売り切れになっているので、最新のVRゴーグルを載せておきますね。
機能も良くなってるので、おすすめです。
モバイルVRがもたらす未来
ワイヤードVRが利用する映像データは、現時点でのワイヤレス技術では送ることができない容量。
その分めちゃくちゃ高画質ですが、機材の価格も携帯性もモバイルVRには劣ります。
なので、大衆化は当分先になると思います。
YouTubeの全動画がVRの「Cardboard」モードに対応
今月、Android版アプリのYouTubeにおいて、すべての動画が「Cardboard」モードで見られるようになりました。(iOS版アプリの対応時期は未定)
利用方法は簡単。
- Android版YouTubeアプリを起動
- サブメニューから「Cardboard」モードを選ぶ
- スマートフォンを「Cardboard」に装着する
以上です。
Google Cardboard などのVRゴーグルを使って、YouTubeにアップロードされている動画を「Cardboard」モードで視聴すると、映画館のように大型ディスプレイが目の前に出現したような見え方になります。
360度パノラマ動画が、まるで映像のなかに入りこんだように、360度全方向に奥行きのある立体映像で楽しめるようになったのです。
ホームビデオはVRで撮影するようになる
近い将来、子供の成長を記録したホームビデオはVRで撮影するようになるでしょう。より現実に近い状態の映像を保存し、いろんな人とシェアするようになると思います。
その頃には、例えば女子高生が学校での様子等をVR動画でシェアしたり、一番前の観客席からコンサートやスポーツ観戦がVR映像で撮影されたり、いうことが当たり前になります。
さらに、ホラーコンテンツやアダルトコンテンツはVRとの相性が抜群なので、間違いなく進化するでしょう。
あぁ・・・楽しみですよね!
VRゴーグルまとめ
VRがどのように進化していくかはまだ分かりませんが、世の中のコンテンツのあり方をガラリと変えてしまうパワーを秘めていることは間違いありません。
私もブログで動画や写真を紹介することが多いので、タイミングを見計らってVRを取り入れて行こうと思っています。
購入したGoogle Cardboardのレビュー記事も近いうちに書きますね。
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