新海誠監督は猫好き人間なのか?
新海誠監督の作品を一気に見た感想をまとめて、気づいたこと。
新海誠さんって、めちゃくちゃ「猫好き」なんじゃないか?
いろんな作品で猫がガンガンでてくる。猫がテーマになっている作品もある。しかも、1つではなく何個もある。
どう考えても、新海誠監督は「猫好きだ」!
と思って、ウィキペディアを見てみると・・・・・・
猫が好き。自身も猫を飼っているが、その猫は『雲のむこう、約束の場所』の制作中に拾われたことから当該作品のヒロインである沢渡佐由理の名前をとって「サユリ」と名付けられている。
やっぱり猫好きだあああ!!! それも、制作中に猫を拾って、その猫の名前を作品のヒロインの名前にするって、とんでもない可愛がり様じゃないですか。溺愛(できあい)している姿が、容易に想像できちゃいます。
で、新海誠はアニメ映画監督ですから、新海誠さんがどのくらい猫が好きかってのは、作品を見ればより分かると思うんですよ。真の猫好きなら、無理やりにでも猫を出演させてくるはず。
ってことで、猫が関係している、猫が出てくる新海誠作品を探しまくる大検証のスタートです。
第1作目の監督作品『彼女と彼女の猫』に猫は出るのか?
むしろ猫がナレーションしてる!!
第1作目から猫がテーマです。処女作が「猫作品」って、いきなり黒じゃないですか。
これは相当猫好きに違いない。
あらすじは、
都会で一人暮らしをする彼女と、偶然彼女に拾われた一匹の猫の物語。ある日、彼女の留守電に彼からのメッセージが入る。
という感じ。物語のナレーションを猫が喋っている、という作品構成なのですが、なんとその猫の声を演じているのは、新海誠監督本人!!
もう完全に猫好き。猫好き以外、考えられない。
猫の顔が、顔文字レベルの適当さなんですが、それも愛情の裏返しでしょうね。猫に目を向けさせる新海誠監督の作戦でしょう。あぁ、ぼくも猫が好きになってしまいそう・・・。
ちなみにこの猫の名前は「チョビ」です。そう、チョビです。よく覚えていてください。
『彼女と彼女の猫』は犬派のぼくも、いい作品だと思います。アニメ化もされましたね。
第2作目『ほしのこえ』に猫は出るのか?
猫は・・・・・・出ない!!
24分間という短い作品で、しかも宇宙がテーマ。なので、猫は出ないだろうなとあんまり期待をせずに見てみました。
あらすじはこんな感じ↓
2039年、人類は火星のタルシス台地で異文明の遺跡「タルシス遺跡」を発見したが、NASAの調査隊は突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。この事実に人類は国連宇宙軍を組織し、遺跡の名前から「タルシアン」と呼称された異生命体の謎と脅威に対抗しようとしていた。
うーん、猫は出なさそう・・・・・・。
とはいえ、ちらっと猫が出てくる位はあるんじゃないか?一瞬だけでも。無理やりにでも猫を出してくるはずだ!ほんとうの猫好きならば!
と思って見てみましたが、『ほしのこえ』に猫は出ませんでした。
作品の半分以上が宇宙での話で、地球でのシーンはほとんどない。でもだからこそ、地上に場面転換したときに、猫が出ないかな?と期待しましたが、ダメでした。
仕方ない。『ほしのこえ』は少年と少女、2人だけの物語なので、他の登場人物は一切不要なわけです。少女らの友達や教師、家族も出てこないので、たぶん意図的に、2人以外を出さないようにしているのでしょう。
そこに野良猫が出てきたらおかしいことになる!
新海誠さんも泣く泣く、猫の出演を諦めたのでしょう。
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3作目の『雲のむこう、約束の場所』に猫は?
無理やり猫が出たーーーー!!!
『雲のむこう、約束の場所』のあらすじは、
1996年、北海道は「ユニオン」に占領され、「蝦夷」(えぞ)と名前を変えていた。ユニオンは蝦夷に天高くそびえ立つ、謎の「ユニオンの塔」と呼ばれる塔を建設し、その存在はアメリカとユニオンの間に軍事的緊張をもたらしていた。
という感じ。
これでは、猫を出せそうにありません。猫が活躍する雰囲気も、全くありません。新海誠さん、残念です!
そう思いながら、ウィキペディアで『雲のむこう、約束の場所』のキャストを見てみたら、
チョビ・・・岡部の工場に住みついている猫。
ファッ・・・!?
猫がきたあああ!!しかもチョビ。いつの間に工場に住みつく猫になった!このゴリ推し感、最高です。
ほんとうに、新海誠監督はどれくらい猫が好きなのだろう。もっとよく調べる必要がありそうです・・・。
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約1分間のNHKアニメ『猫の集会』ってなに?
ノラ猫が夜な夜な集会を開くことを知っている新海誠監督・・・
またしても「猫」が題材の作品。「新海誠は、とんだ猫好きである!」とこの画像の猫も叫んでそう・・・・・・。
で、この『猫の集会』は、NHKで放送された新海誠監督の短編アニメーションです。
あらすじは、
4人家族に飼われている猫のチョビ。人間たちの無神経な振る舞いに苛立ちを募らせていたチョビは…(約1分)
チョビ?
ここにも猫のチョビが出たああ!!!
『雲のむこう、約束の場所』にもチョビが出てきましたが、ついに主人公としてチョビ(猫)が出てきましたよ。
よくよく考えてみると、『彼女と彼女の猫』に出てきた猫の名前もチョビです。『雲のむこう、約束の場所』も『猫の集会』の猫もチョビ。「チョビ」というネーミングの流用がハンパない。
それで、このチョビという猫は、じぶんの尻尾を家族に踏まれまくりです。でも家族にはしっかり愛されていて、なんだかんだ楽しく生きているみたい。
そもそも「猫の集会」という発想自体が、新海誠さんが猫好きである証拠ですよ。普通の人は、ノラ猫が夕方から夜にかけて、空き地や駐車場で集会を開いているなんて、知らないですから!
ノラ猫の習性まで調べているのですから、新海誠さんは「無類の猫の好き」ってことが分かってきました。
4作目『秒速5センチメートル』に猫は出る?
もはや猫が出ないはずはない・・・
大ヒット映画『秒速5センチメートル』。
あらすじはこう。
小学校卒業と同時に離れ離れになった貴樹と明里。だが大雪の降る日、貴樹は明里に会いに行こうとし…(「桜花抄」)。そして、後の貴樹を別の人物の視点から描く「コスモナウト」、成長した彼らの魂の彷徨を切り取った表題作からなる3本の連作作品。
とある少年の物語です。猫が活躍できる話ではありません。
でも、新海誠監督なら、新海誠監督ならやってくれる!!そう信じて見てみました。
結果こうです。
猫は出てきた!!!
ウィキペディアのキャスト欄にも・・・
チョビ・ミミ・・・作中で登場する2匹の猫、作中では回想でチョビのみが登場しミミは名前のみ登場。
出ました!
チョビです。そしてミミも!
ミミといえば、第1作目の新海誠作品『彼女と彼女の猫』の主人公チョビの彼女猫も同じミミという名前でした。
あと主人公の家にあるホワイトボードには、猫型のマグネットが3つくっついていました。そのうちの1つは、『となりのトトロ』に出てきたネコバスみたいな猫だったように思います。
うーむ。新海誠監督は猫が好きすぎて、猫のために映画を撮っているのではないか?という気がしてきましたね。
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5作目『星を追う子ども』には猫は出てくるのか?
ついに映画にも「主役級猫」が出てきたーー!
まずは、あらすじ。
ある日、少女アスナは、地下世界アガルタから来たという少年シュンに出会う。二人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、アガルタを探す教師モリサキが現れる。
『星を追う子ども』には、もうはっきりと、猫が出てきます。しかも主役級キャラクターで。ずっと主人公の周りでうろちょろしています。
その猫の名前はミミ。『彼女と彼女の猫』にも出てきたミミか?もしかしたらミミという名前に、新海誠さんは思い入れがあるのかも?
実はこの猫は『星を追う子ども』の中でも重要な役どころで、いわゆる普通の猫ではありません。あんまり言うとネタバレになっちゃいますが、ミミはものすごく神聖な生き物で、ある重要な使命を持ってます。だから過去に出てきたミミとは違う、また別の猫でしょうね。
猫が好きな人は、この『星を追う子ども』を見ると泣けてくるとおもいます。犬派のぼくも少しウルっと来たくらいなので、おそらく。
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6作目『言の葉の庭』にもやっぱり猫は出る?
猫よ出てくれ・・・
あらすじです。
靴職人を目指す高校生タカオは、雨の日になると学校をサボり、日本庭園で靴のデザインを考えていた。そんなある日、いつものように訪れた庭園で謎めいた年上の女性ユキノと出会う。以後、何度も顔を合わせるうちに、ふたりは次第に心を通わせていくが…。
さ、ここまで来たらもう分かってますよね。
猫が出る出ないと、映画の内容はまったく関係がないのです!
というわけでぼくも「来るぞ来るぞ・・・・・・」と思いながらこの映画を見ていきましたが・・・
猫が出てこない!!!
そんな馬鹿な!街中のシーンで一瞬だけとか、いくらでも方法はあったはず。なのに猫が出ない。どういうことだ!!
いや待て、あんなに猫が好きな新海誠監督のことだから、きっと新海誠さんが一番辛かったのでは?本当は猫を出したかったはず。でも出せない。大人の事情で出せなかったのだ。
そうに違いない。
かわいそうな新海誠監督。猫を好きになったばっかりに・・・。きっと次の作品では猫を出してくれることでしょう。期待しておきますね。
猫は出ませんでしたが、『言の葉の庭』はいい作品でした。猫を出せないくらい作り込まれた世界観です。よかったらご視聴ください。
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家族愛がテーマのCM作品『だれかのまなざし』
猫が・・・・・・死んでしまった・・・・・・
『だれかのまなざし』は、新海誠監督と野村不動産グループとのコラボ作品。
CM作品にも猫を入れていくあたりは、やはり猫好き。
野村不動産の方にも「今回は猫の話でいきましょう」と新海誠さん自ら提案したに違いありません。たぶん。
『だれかのまなざし』では、「猫は家族の一員だ」という雰囲気が描かれています。猫好きには、超あたりまえの話ですが、猫好き以外にはやや「???」な話かもしれませんね。
「猫はペットでしょ」みたいな意見は間違ってるぞ。猫は家族なのだ。と作品を通して、新海誠監督は言っているのかも。
やはり『だれかのまなざし』を見て記憶に残るのは、猫のこと。不動産とか家のことはあんまり記憶に残りませんね。(野村不動産さんごめんなさい)
猫が可愛い。
いい作品です。