今年も10月23・24・25日の三日間で、上野天神祭(鬼行列とだんじり)が開催されました。
上野天神祭は、三重県伊賀市上野地区にある菅原神社で行なわれる、秋祭りです。
このページでは、今年の上野天神祭の様子をまとめてみたいと思います。
上野天神祭りをざっくり言うと・・・
- 「たんじり」や「鬼行列」が見れる。
- 屋台のレベルが高い。
- お化け屋敷もある。
京都の祇園祭に似てると言われてます!
「蜂蜜カステラ」と「天使のクレープ」という2つの屋台が人気です。天使のクレープはいつ見ても行列が並んでいます!
上野天神祭りとは
400年前から続く伊賀上野の伝統祭り
上野天神祭は、疫神退散を願って約400年前から続いているお祭りです。
お祭りは3日間に渡り、たんじりの巡行や鬼行列を見ることができます。
また、たくさんの屋台も出ます。
『国指定重要無形民俗文化財』に指定されています
上野天神祭は、毎年10月23・24・25日に行われます。
類例の少ない貴重な行事ということで、「上野天神祭のダンジリ行事」として、2002年2月12日より重要無形民俗文化財に指定されました。
また、上野天神祭供奉面のうち24面や、楼車幕・楼車金具は三重県指定文化財に指定、供奉面と能面の13面は市指定文化財に指定されています。
伊賀市上野丸之内にある『だんじり会館』
こちらがだんじり会館。天神祭で曳行(えいこう)される「だんじり」が展示されています。
ちなみに、画像左にある車の上に、ピンクの物体がくっ付いているんですが、何だか分かりますか?
拡大してみると・・・
出ました!
伊賀上野は忍者の街なので、車にも忍者が乗っていますね。
その名も『ミニバス忍者号』
忍者なのに隠れる気がゼロです。
上野天神祭り23日〜宵宮祭と宵山〜
宵宮祭(よみやまつり)と宵山(よいやま)
午後7時から、紅提灯に灯りをともした各町にある「だんじり」が展示されます。
夜の町に灯った紅提灯がすごく綺麗です。
※宵宮祭(よみやまつり)とは、本祭の前夜祭のこと。
上野天神祭り24日〜足揃いの儀と宵山〜
足揃え(あしぞろえ)の儀
鬼行列の練行(れんぎょう)
午後2時から約2時間かけて、鬼の行列があります。
「三鬼会(相生町・紺屋町・三之西町)」と「徳居町鬼行列」の2種類です。
だんじり曳行(えいこう)
午後1時から約3時間かけて、本町筋と二之町筋を中心に9基のだんじりが曳行します。
宵山(よいやま)
23日に展示されていただんじりが曳行(えいこう)をはじめます。
めちゃくちゃ綺麗です。
変な言い方をすると、イルミネーションを見ているみたいです。
上野天神祭り25日〜本祭〜
「神興行列」→「鬼行列」→「だんじり行列」という順で約1キロの長い行列が巡行します。
各町で変わった祭囃子(まつりばやし)も聴くことができます!
神輿(みこし)行列
お神輿をかついだ人達が町の通りを巡ってます。
お神輿とは、町の繁栄を神様に祈るためのものだそうです。
このお祭りのおかげもあって、この町が長く続いてきたのかもしれませんね。
こちらは大御幣(だいごへい)です。
御幣とは、幣束(へいそく)を敬った言い方で、幣束とはお祓いなどに使われる祭具です。
上野天神祭の大御幣は日本一大きいとされてます!
鬼行列
さあ、いよいよ鬼行列です!
こちらは上野天神祭のパンフレット。
たくさんの怖い鬼たちが町を練り歩きます。
こわい・・・
歩き方も、それぞれ鬼によって違った特徴があります。
「ひょろつき鬼」といって、フラフラしながら歩く鬼もいます。
ひょろつきながら目の前のかなり近い距離まで近づいてくるので、恐怖のあまり小さい子供が泣いてしまいます。笑
「ひょっとこ」のような顔をした鬼もいます。
画像のように、変わったポーズと動きで歩きます。
いずれの鬼の表情も凄くリアルで、動きも面白いんですよ。
だんじり行列
最後はだんじり行列です。
だんじりは全部で9基で、それぞれ模様が違います。
こちらは東町のだんじり。
当時の町並みが描かれているんでしょうか。
こちらは中町のだんじり。
麒麟が描かれているようです。
こちらは楼車と呼ばれるだんじり。
勇ましい虎が鮮やかに描かれていますね。
凄くかっこいいです。
神輿(みこし)とだんじりの違い
<だんじり>は、町の繁栄や活気付けをするためのものであり、だんじりの上には人が乗ることができます。
それに対して、<神輿>とは町の繁栄を神様に祈るためのものであり、神輿の上には神様が乗っているため、人は決して乗ってはいけないというしきたりがあります。だんじりとの違いが判らず、神輿の上に人が乗ってしまうのは罰当たりなことのようです。
ちなみに、関西地方では「檀尻(だんじり)」と呼ばれていますが、その他の地域では「山車(だし)」や「山(やま)」と呼びます。
最後は・・・
巡行が終了すると、9基のうち、先頭の3基は「だんじり会館」に戻って行きます。そして、半年間はここで展示がされます。
ちなみに残りの6基は、各町内にある「だんじり蔵」という場所に戻っていきます!
まとめ
伊賀地区最大のお祭り「上野天神祭」いかがでしたか?
毎年約20万人の観光客で賑わい、周辺には「伊賀流忍者博物館」「上野城」などの観光スポットもあります。
毎年10月23日・24・25日に開催されているので、ご都合が合えば足を運んで見てください!
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