川島なお美さんの訃報を聞いて。胆管癌の原因や症状、予後と治療方法

先日こんな記事を書きました。→北斗晶さんのブログを読んで。乳癌の原因や予防、症状と自己検診など

その後24時間も経たない内に、川島なお美さんの訃報が入りました。癌のニュースが続いたので、すごくショックでした。ご冥福をお祈り申し上げます。

記事にも追記しましたが、北斗晶さんは無事手術が成功したようです。(よかった。)それにしても癌はこわいですね。人間の不安感は、「知らないこと」から生まれると言います。なので、よく知らないこの「胆管がん」という病気も調べてまとめてみようと思います。

目次

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胆管がんの基礎知識

胆管がんは、肝臓に付近にある「胆管」という部位にできる癌のことです。すい臓がんと並び、「難治性」で癌の中でも「難しいがん」と言われています。

胆管とは

胆管とは、肝臓でつくられた胆汁という消化液を流す管です。肝臓から十二指腸まで繋がっています。

肝臓の中を走る胆管は、木の枝が幹に向かって集まるように肝臓の外へ伸びています(これを「肝内胆管」と呼びます)。そして、肝臓の外で合流し、太い一本の管となった胆管は十二指腸まで伸びています(これを「肝外胆管」と呼びます)。

普通、胆管がんという場合には、肝臓の外に出た「肝外胆管」にできた癌のことを指します。

胆管がんとは

胆管がんは、胆管内側の表面をおおう粘膜である「胆管の上皮」から発生する悪性腫瘍です。

胆管がんの発育は、大きく分けて以下の3つに分かれます。

a. 浸潤(しんじゅん)性発育

胆管上皮から発生したがんは、インクが紙に染み込むように周辺へと広がります。(肝外)胆管がんで最もよくみられます。

b. 胆管内発育

胆管の内側の空間にだけ向かって、きのこのような形に盛り上がるように大きくなります。

c. 腫瘤(しゅりゅう)形成性発育

腫瘍が塊をつくって大きくなります。(肝外)胆管がんは、「 a」と「b」 の発育形式をとります。

(肝内)胆管がんは主に「c」の発育形式をとりますが、「b」 や、まれに「 a」 の発育を示すものもみられます。

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胆管がんの発生原因

日本では胆管がんの発生が年々増加してきています。

男性に多い病気で、70代に最も多くみられることから、加齢がひとつの危険因子と言われています。

膵胆管合流異常(胆管拡張型の膵管・胆管合流異常)

胆管とすい管が途中でくっついてしまう合流異常の状態では、すい液が逆流しやすくなるため、胆管がん(や胆嚢がん)の頻度が非常に高くなります。

胆石、胆管炎、胆嚢炎、原発性硬化性胆管炎

胆石とは、胆のうや胆管内にできた結晶のことです。

厚生労働省の研究班の大規模調査によれば、胆石を患ったことがある人はそうでない人に比べて、胆管がん(厳密には胆道がん)になる危険性が2~3倍に高まることが分かりました。

胆管炎胆嚢炎原発性硬化性胆管炎など胆道系疾患も、胆管がんや胆嚢がんのリスク要因として知られています。

喫煙などの生活習慣(煙草、お酒、高カロリー、肥満)

肥満の方、高カロリー摂取の方にも胆管がんの発生リスクが高いと言われています。一方で、果物や野菜を積極的に摂取することで発生リスクを低下させると考えられています。

また、体格指数(BMI)が27以上の人は、23未満の人に比べて1・8倍も発症の恐れが高いことも分かっています。

ワインやビールなどのアルコール類も、肝臓への負担を考えて楽しむ必要があります。喫煙も同様です。

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胆管がんの症状

胆管がんの初発症状は、その90%が黄疸です。

黄疸を伴わない症例では、腹部痛発熱食欲不振全身の倦怠感などが初発症状として現れることが多いようです。

しかしながら無症状の症例もあり、この場合には早期発見は困難といえます。

胆管がんが進行すると、体重の急激な減少背中の痛み腹部の腫れみぞおちの辺りの痛みが出てくることがあります。また、便通異常(下痢や便秘)が続くこともあります。また、胆管がんでは、食欲不振がしばしば起こります。

胆管がんによる背中や腹部の痛みは、がんが周囲の神経に浸潤した場合や、炎症が起きた場合、肝臓が腫れる場合などに起こります。このほかにも全身倦怠感悪心・嘔吐などの症状が現れることもあります。

以下に主な症状をまとめておきます。

黄疸

癌ができることによって胆管内が狭められ、胆汁が流れにくくなります。そして胆汁が胆管から逆流して血管の中に入るようになると、血液中のビリルビン濃度が高くなり、皮膚や目の白い部分が黄色くなります。これを閉塞性黄疸といいます。

肝外胆管に癌ができると、小さい癌でも「黄疸」が出ます。黄疸になると、皮膚や白目が黄色くなり、尿が茶色になり、便が白くなります。また全身にかゆみが出てきます。

一方、肝内胆管や胆のうに癌ができた場合には、黄疸の症状が出にくいため癌が大きくなってから症状が出てきます。

a. 白色便

胆汁が腸内に流れてこなくなると便の色が白っぽいクリーム色になります。黄疸は程度が軽いとなかなか気が付けません。便の色が白っぽく変化したことで、はじめて症状に気が付くこともあります。

b. 黄疸尿

血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿中に排泄されることにより、尿の色が茶色っぽく、濃くなります。尿検査でビリルビンを確認することで黄疸の有無がわかります。

c. かゆみ

黄疸が出ると、皮膚のかゆみも同時に現れることが多いです。これは胆汁中の胆汁酸という物質がビリルビンと一緒に血管内へ流れるためです。

腹痛

みぞおちから右上腹部に痛み(鈍痛)が出ます。

その他(体重減少、発熱、食欲不振、全身倦怠感など)

体重減少発熱食欲不振全身倦怠感などの症状は、(胆管がんに限った症状ではありませんが)がんの進行に伴い、出てくる可能性が高くなります。症状が長く続く場合は、医師にご相談ください。

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胆管がんの検査・診断

黄疸や右上腹部痛があらわれ、胆管がんを疑う場合、まず血液検査腹部超音波検査を行います。

胆管の拡張などの胆道閉塞がみられた場合、CT検査MRI検査などを行い、癌の存在や広がりを調べます。

直接胆道造影胆道鏡は、胆管に直接造影剤を注入してX線撮影する検査です。直接胆道造影では細胞診検査、胆道鏡では組織診検査ができます。

内視鏡を使う超音波検査として、超音波内視鏡検査(EUS)IDUS(管腔内超音波検査)があります。全身的な検査としてPET検査があります。

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胆管がんの治療方法

胆管がんでの治療は、手術が基本となります。ただし、転移などで手術ができないこともあります。

がんの場所によっては大きな手術(胆管や胆嚢だけでなく、肝臓やすい臓の一部、さらには胃や十二指腸まで切除する)となるため、身体が手術に耐えられない場合には他の治療法を選択します。

手術ができない場合は、抗がん剤治療放射線治療を行います。抗がん剤治療では塩酸ゲムシタビン(ジェムザール)やティーエスワンという抗がん剤を使用します。

放射線治療には、体の外から照射する「体外照射法」と、胆管内から照射する「胆管腔内照射法」があります。転移のない胆管がんなどで行われますが、その効果は限定的です。

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胆管がんに気付いたらどうすればいいのか

胆管がんや胆嚢がんの手術は、時に専門性の高い大きな手術になります。黄疸をうまく解除できなければ、手術は元より抗がん剤治療さえも行えません。

病状にもよりますが、内視鏡により黄疸を解除するためのチューブを体内に埋め込むことで、おなかからチューブを出しながらの生活を回避することも可能です。

いずれの処置も専門性が高いため、内科・外科双方が本領域の治療に慣れた専門病院での治療をおすすめします。

なお、黄疸を放置すると、肝臓や腎臓に重大な障害をもたらします。胆管や胆嚢の感染を放置すると死に至ることもあります。黄疸や寒気を伴う高熱に気づいたら、すみやかに内科や外科を受診して検査を受けてください。

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まとめ

胆管がんに関わらず、何か変な症状が出たら、すぐ病院に行くことが必要だと思いました。特に、癌などの大きな病気の場合は、発見のタイミングで生存率も治療方法も変わってきます。

胆管がんの場合は、「黄疸」がでれば発症に気付きやすいようですが、初期症状が出づらい病気のようです。その場合、検診で発見できれば良いのですが、現状は簡単で有効な検診方法がまだ確立されていないようです。ライフサイエンスの分野の発展・ブレイクスルーに期待したいですね。

みなさんも気になることがあれば、早めに医師に相談するようにして下さい。私もそうします。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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